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子どもの親権争いは父親と母親のどちらが有利か

 「親権」とは、親が未成年の子を監護・教育し、財産を管理することを内容とする、親の権利義務の総称といわれています。  離婚調停で、子どもの親権の争いとなった場合、父親と母親のどちらが有利でしょうか。  結論から述べますと、子どもの親権はどちらかと言えば母親が有利です。しかし、父親が親権を獲得できた事例もあります。 母親が不利になる条件  次のような場合には、母親の親権取得が不利になります。
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親権と監護権(養育権)を巡る紛争での注意点

養育権と監護権 「自分は親権をとれるのでしょうか?」 「自分に監護権はとれるのでしょうか?」  離婚する夫婦間に子どもがいる場合、親権や監護権をとることできるかどうかは重大な関心事です。  ちなみに、「養育権」という言葉を使う方もいらっしゃいますが、法律上、「養育権」という言葉はありません。おそらく皆さんは「養育権=監護権」という意味で使ってらっしゃると思うので、ここで
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有責配偶者とは

 有責配偶者とは、「夫婦関係を壊した責任のある配偶者」という意味です。分かりやすく申し上げれば、浮気や暴力を振るった配偶者です。  裁判所は、有責配偶者からの離婚請求は、原則として認めません。これは当たり前のことですよね。  例えば、「夫が浮気を繰り返した挙げ句、それで夫婦関係が冷え切ってしまった」という場合に、夫が、「夫婦関係はもう修復不可能だから離婚したい!」と主張して、それが認められてし
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離婚相手の預金額が分からない場合に使える調査嘱託とは?

 離婚をするときには、財産分与を請求するための準備として相手の預金額を把握しておくことが大事です。  でも、いざ離婚調停や離婚訴訟などの手続きが始まって離婚する段階になると預金額を教えてもらえない場合があります。その場合に有効な手法が調査嘱託です。  次の目次に沿って調査嘱託についてご説明いたします。 ・財産分与における証明責任 ・相手が通帳などの情報を開示してくれないときに使える
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夫が妻から受けるモラハラ

 ハラスメント、というと、夫が妻に対して行うものというイメージですが、最近、夫が妻からモラハラを受けているという事案も少なからずあるように思います。 妻からのモラハラ例  妻から受けるモラハラとは例えば、 ・ヒステリックに毎日長時間責め立てられる ・言うことを聞くまで解放してくれない、寝かせてくれない ・給料が低いと責められる ・専業主婦なのに全く家事をやらない ・
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受任通知とは

 いきなり弁護士から書簡が届いたらびっくりされることでしょう。離婚トラブルなどの紛争で相手が弁護士を立てた場合に、相手方の弁護士から、その旨を知らせる「受任通知」という書類が郵送などで届きます。  受任通知とは何か、受任通知の目的やその内容、受任通知が届いたらどうしたらよいのかをまとめました。 受任通知とは何か  「受任通知」とは、弁護士が依頼者から依頼を受けて代理人となったときに、弁護士か
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円満調停と離婚調停の違い

 円満調停は夫婦関係の改善を図るための話し合いの場で、離婚調停は夫婦関係の解消、離婚に向けた話し合いの場です。いずれも、家庭裁判所に申立をして行います。  円満調停は、前回のコラム「円満調停とは」でも紹介しましたが、夫婦の不和の原因が何か、どのようにすれば関係が改善できるのかを話し合います。  離婚調停は、離婚するかしないか、離婚するのであればどのような条件の下に離婚するのかを話し合います。
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円満調停とは

1.円満調停とは  円満調停とは、夫婦関係が上手くいかなくなったときに、関係の改善を図るための話し合いを裁判所で行う制度です。裁判所の書類には「夫婦関係調整調停(円満)」と書かれます。  円満調停は、他の調停同様、家庭裁判所の調停室で行われ、家庭裁判所の調停委員が間に入って話し合いを仲介してくれるので、感情が先に立って夫婦間での直接の話し合いができない場合などにとても有用な手続です。  ま
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住宅ローンを支払っている場合の婚姻費用は?

Q  妻との間で喧嘩が絶えず、私が家を出ていくかたちで別居を始めました。離婚が成立するまで、婚姻費用を妻に支払わなければならないと聞きましたが、私は、妻と子どもが住むマンションの住宅ローンを毎月全額負担しています。  婚姻費用は、「婚姻費用算定表」を基準に算定されることが通常であると聞きましたが、住宅ローンの支払いとは別に、婚姻費用算定表に記載されている金額全額を支払わなければならないのでし
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ご存知ですか?離婚後の紛争調停

 離婚により婚姻関係を解消した当事者間において,離婚のときに決めたことを相手方が守らなかったり、離婚をするときには予想していなかった事態が生じたりすることがあります。 [su_note note_color="#fce28a"] ◆離婚時に明確に取り決めをしなかった生活に必要な衣類や荷物の引渡しを求めたい ◆離婚時に約束した事項を相手方が守ってくれない ◆離婚後に元夫から復縁を迫
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