離婚したくない妻からの依頼で弁護士が夫を説得し離婚を回避した事例
依頼者属性 | 女性 | 40代 |
相手方属性 | 男性 | 50代 |
子どもの人数 | 2人 | |
手続きの種類 | 調停、交渉 | |
主な争点 | 離婚の成否、養育費 |
【依頼の経緯】
夫が不倫して家族に対して暴力を振るうようになったことから、家族との関係を考え直してもらうため、夫に家を出てもらっていた。
別居から数か月後、夫の代理人弁護士から突然妻の元へ協議離婚の申入書が送られてきた。
夫から何の前振りもなかったことから、困惑した妻が相談に訪れた。
【弁護士の対応】
最初は相談者は離婚に応じるつもりであったため、長年のDVに対する十分な慰謝料に加え、子ども達が習いごと等を続けられるだけの養育費をもらえるよう交渉を進めた。
しかし、依頼者は途中で、子ども達のことを考えると離婚したくないと思うようになった。
そこで最終的に調停を不成立とさせ、相手方に対して子どもとの関係を考え直し、離婚することにこだわらないよう説得した。
【結果】
離婚調停が不成立になった後、弁護士が夫に対し、子ども達との関係を考え直すように説得した結果、夫側から妻と子どもとの面接について直接話をするとの回答を得た。
「離婚したくない」という考えになった依頼者の要望が通り、夫との離婚を回避することができた。
【弁護士の一言】
依頼者が何を一番望んでいるのかを見極め、臨機応変に対応することがポイントであった。
依頼者が離婚を考えていた時には、依頼者が離婚後、満足な暮らしができるよう、十分な生活費を相手方からもらえるよう交渉した。
また、依頼者が子ども達のことを考えると離婚すべきではないという結論に至った後は、離婚調停を早急に不成立にさせ、相手方に家族との関係を考え直すよう説得することで、両者の間をとりもった。
子どもが父親に会いたがっている等、離婚することがベストの選択肢とは必ずしもいえない場合には、家族との関係を考え直すよう説得するなど、離婚しないために必要なフォローをすることも大切になる。
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