被害妄想の妻からの慰謝料請求を大きく減額した事例
依頼者属性 30代男性
相手方属性 50代女性
子どもの人数 0人
手続きの種類 離婚訴訟
主な争点 慰謝料の額
【依頼の経緯】
妻から、離婚と慰謝料の支払を求めて訴えを提起された夫が、訴訟への対応について相談に訪れた。夫は妻と別居する際に離婚届を妻に預け、妻が離婚したい時に離婚できるよう配慮していた。しかし、妻は被害妄想が強く、夫の不倫や暴力があったと嘘を言い、高額な慰謝料や婚姻費用の支払を求めていた。
【当事務所の対応】
既に訴訟が提起されているため、答弁書等の必要な書類を作成・提出するなどして対応した。この事案では離婚することについては争いはないため、金銭的に折り合いをつけるために相手方と期日間に交渉した。
【結果】
期日間の交渉で、請求されていた慰謝料の1/6程度の金額を解決金として支払い、離婚することで合意し、和解が成立した。
【弁護士の一言】
本件は、離婚することについては争いがないものの、妻の被害妄想や被害感情が強いため、いくらかの金額を支払わなければ解決は難しい事案であった。そこで、代理人としては、妻の主張する不倫や暴力が事実無痕であることをきちんと主張したうえで、夫が支払う金額をできるだけ抑えられるよう交渉した。その結果、支払額を請求額の1/6に抑えることに成功した。また、和解調書に「慰謝料として」という文言を出さずに「解決金として」という文言のみにしてもらうことで、言葉の上でも、妻の被害妄想に同調しないような形で合意を成立させ、依頼者の感情に配慮した解決になるよう努めた。
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