不倫している夫と有利な条件で離婚したい場合の準備

Ａ、不倫をしたり暴力を振るったりする配偶者に対しては、離婚の際に慰謝料を請求することができます。

　しかし、裁判では、不倫や暴力の証拠があって初めて慰謝料請求が認められます。

　また、裁判せずに交渉で請求するとしても、後々に裁判で使えそうな証拠があるかどうかによって、交渉の仕方も変わってきます。

まずは夫の不倫の証拠を集める

　離婚条件を有利に進めたい場合、まずは夫の不倫の証拠を集めましょう。証拠というのは、相手が油断している方が集めやすいので、夫の不倫を問い詰めたくてもグッとこらえることが肝心です。

　仮に、思うように不倫の証拠が集められなくても、裁判をする前の交渉の段階では、さも決定的な証拠があるかのようなフリをすることも、有利な条件で離婚したい場合の戦略の一つです。

　また、財産分与についても、離婚交渉に入ると財産を隠されてしまうことが多いです。

　夫名義の通帳が見つけられなくても、銀行名・支店名が分かれば十分です。銀行名と支店名が分かれば、後の裁判で口座の開示が認められる場合もあります。

　不倫している夫と有利な条件で離婚したい場合は、お早めに弁護士にご相談ください。