弁護士から連絡が来たときの対応
Q、夫とは別居中なのですが、夫の弁護士から書面が届きました。どのように対応したらいいでしょうか?
A 配偶者の弁護士から書面が届くと、つい慌てて電話したり、反論の書面を送りつけてしまったりすることがあると思います。場合によっては、相手の弁護士の呼び出しに応じて事務所に行ってしまうこともあるでしょう。
ただ、当事務所としてのアドバイスは、まずはぐっとこらえて、相手方に対してアクションをとる前に、ご自身も弁護士にご相談に行かれることをお勧めします。
不利な発言を証拠と取られてしまうかも
なぜなら、法律の専門家でない方は、ご自身でも気付かないうちに不利な発言をしてしまい、それを証拠として取られてしまうことがあるからです。
ご自身では正当な主張と思っていても、法律的観点からすると不利なこともあります。実際、当事務所でも、相手方ご本人が弁護士に電話をかけてきて、ご自身にとって不利なことをペラペラと話してしまわれたこともありました。
また、ご自身では発言に気を付けているつもりでも、弁護士は法廷での尋問に慣れていますから、気付かれないように巧みに誘導して発言を引き出すこともあります。
ご自身でも弁護士にご相談に行かれれば、どういったことを確認するべきか、どんな発言には注意すべきかを助言してもらうことができます。
弁護士からの書面に記載されている回答期限は守るべきか
よく、相手の弁護士からの書面に「○月○日までにご回答を」などと書かれていますが、この期限を守る義務があるわけではありません。
ただ、あまりに長期間、無視すると、調停や裁判など次の法的措置をとられてしまうかもしれません。また、状況によっては至急、回答した方がいい場合もあるでしょう。
ですので、相手方の弁護士から書面が届いた場合は、なるべく期限前に弁護士に相談に行かれることをお勧めします。「これは早く回答した方がいい」「これはしばらく無視していても構わない」といったことを助言してもらうことができます。
「仕事が忙しくて回答期限までに弁護士に相談に行く時間がない」という場合は、とりあえず電話予約の段階で簡単に弁護士から助言を受けておくといいでしょう。「『○月○日までに回答を』と書かれているのですが、どうしたらいいですか?」と尋ねれば、弁護士も答えてくれると思います。
弁護士に依頼するつもりがなくても、相談だけでも構わない
「弁護士に相談に行くと、依頼をしなければならないのでは?」と思っていらっしゃる方もいるでしょう。
しかし、相談だけで終わっても全く構いません。当事務所でも、弁護士費用を節約するために相手との交渉はご自分でなさりつつ、何度も相談に来られる方もいらっしゃいます。もちろん、毎回、相談料はいただいていますが、交渉を全面的に弁護士に依頼するよりは安く済みます。
弁護士事務所によっては、「依頼しないなら、相談は1回だけ」と言う弁護士もいるかもしれませんが、当事務所では何度相談にいらしていただいても構いません。
なお、当事務所では、離婚相談については、相談料が割安な「継続相談プラン」もございます。
相手方と別居中に、相手方の弁護士から書面が届いた場合は、当事務所の弁護士になるべく早めにご相談ください。
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